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読んで終わりにさせない「日本文化」 (3年生Stage Activity 2 Discover Japan) 横須賀市立池上中学校教諭嘉山 透 嘉山 透 先生 神奈川県横須賀市の英語教諭として13年目。「学ぶって、おもしろい!」と生徒が感じられるような授業・学年・学校を作ることが目標。合言葉は「レディネス」。 1. このページ、どう扱いますか?  みなさん、このページはどのように扱いますか。「日本の行事や風物詩」を英語でどのように表現できるか書いてあり、とても興味深い内容ですが、ただこのページを開き、生徒に読ませても「ふ~ん」で終わってしまうかもしれません。その気持ちのまま「じゃあ、好きな日本のものでパンフレットを書いてみよう!」と教師だけが意気込んでも、生徒たちはそこまでやる気にならないかもしません。私自身もどのように扱うべきか悩みましたが、「まずは興味を持つこと」を目標にし、リーディング教材として扱ってみました。今回はそのアイディアを共有したいと思います。 2. Stage Activity 2の展開アイディア  この文章を「ただ読んで、日本語に訳して、写して終わり」ではもったいないので、「クイズ」形式のゲームにしました。進め方は以下の通りです。  最初は教師が “What is this?”と投げかけ、クイズを出題し、生徒が答えます。右下のスライドをパワーポイントでスクリーンに映し、生徒に示しながらマスク部分の表現を少しずつ外していきます。生徒たちは英語を読みながら、これが何なのかを想像することになります。細かい手順は以下の通りです。 ① 生徒全員を立たせる。 ② 右上のスライドを見せ、教師が英語を読み上げる。 ③ 生徒は何のことか分かった段階で座る。 ④ マスクの部分の表現を全部見せても分からないときは、座っている生徒にヒントを英語のみで出させる。 ⑤ 教師もヒントを出す。 ⑥ 答えを見せる。 ⑦ 教師の発言をリピートさせ、練習する。(必要に応じて文法の説明) ⑧ もう一度立たせて、音読させる。(個人練習)  「教師→生徒」が次に行う「生徒→生徒」のペア活動のモデルになっています。上記は「日本文化」に関する英語を扱うので「受け身」や「後置修飾」(不定詞・分詞・関係代名詞)などの表現を確認し、相手に伝えられるように音読練習をします。  「生徒と生徒」で同じ活動を行います。ペアは座席の前後で作り、前の生徒はスクリーンを背にして、スクリーンを見ないようにします。後ろの生徒はスクリーンに映っているものが何かを英語のみで伝えます。具体的な手順は以下の通りです。 ① 座席の前後でペアを作る。 ② 前の生徒は後ろを向く。ペアで向かい合う。 ③ 後ろの生徒はスクリーンを見て、それが何かを英語のみ(ジェスチャーもなし)で前の生徒に伝える。 ④ 前の生徒は英語のみを聞いて、それが何かを当てる。前の生徒はスクリーンを見ることはできない。 ⑤ (必要に応じて、NGワードを作っておく。) ⑥ 教師はスライドをクリックし、少しずつマスク部分の表現を見せていく。 ⑦ 正解を見せる(私は1分で行いました)。 ⑧ 教師の発言をリピートさせ、練習する。(必要に応じて文法の説明) ⑨ ペアの位置(前後)を変えて、別の「もの」でこの活動を行う。 3. この授業のメリット  この授業を行ってみて感じたことは以下の通りです。 ① あまり準備の時間がかからない  英文はすでに教科書に載っています。デジタルブックを開き、スクリーンショットで画像にし、パワーポイントに貼り付け、トリミングをするだけで準備はほぼ終わります。マスク部分の表現を作るときはパワーポイント上で図形を選び、アニメーションでフェードアウトを選択すれば完成です。 ② 生徒の反応が良かった(またやりたい! との声)  全員が参加できること、フィードバックをその場でできること、英語を暗記して伝えるのではなく、生徒自身の工夫の余地があること、そして何より「伝わった喜び」を感じやすい点が反応が良かった理由ではないかと思います。 ③ 英語が苦手な生徒でも参加できる  英語が苦手な生徒であっても単語単位や発想力で勝負できます。ある生徒は「座布団」について「笑点」をネタに“In Shoten, Mr. Yamada-kun brings this. ”のように伝え、答えを引き出していました。どの生徒もできる限り伝えようとしていました。 ④ ペアワーク後のリピートで「こうやって言えばいいのか」と発見がある  自分なりに挑戦をした後なので「言いたかったけど、うまく言えなかった」状態であり、「こう言えばいいのか」「この言い方もできるのか」と発見があると思います。「教科書に載っているから」と受け身な姿勢で学ばせるよりも、主体的に学べるのではないでしょうか。 4. おわりに  今回は「日本文化」を扱うページのアイディアについて書きました。「これ、どうやって英語で表現すればいいのだろう」という素朴な疑問に答えてくれる興味深いページではありますが、教師の提示の仕方によっては生徒の関心を引き出しきれずに「ふ~ん」で終わってしまうかもしれません。それはもったいないことだと思います。生徒の興味・関心を引き出すことができれば、最終ステップのパンフレット作成への動機づけになると思います。  また、準備の面でもできる限り教科書を活用し、小さな工夫で大きな効果を生み出す視点も教師にとって大切なことだと思います。今回のパワーポイント作成は15分~20分程度でできました。今回のアイディアが参考になれば幸いです。

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